わさびさんの日記

醸造や地域の魅力発信、ワインについてなど。日記もね。

ももも?

職場の上司や先輩や関係者の方々がとてもよくしてくれる。

 

嬉しい。

 

山梨県人歴1年未満、甲州市民歴1ヶ月未満のペーペーでござる。

 

葡萄だけじゃなく、桃もいただきました。新しい品種で主に国内ではなくシンガポールなどに輸出されているそうです。その品種の名前は「幸茜(さちあかね)」と言います。8月から9月といえば桃にとってはだいぶ後半に当たります。後半の桃は果実がさわやかな白色なのに対して、真ん中の種周りになるにつれて生命感あふれる情熱的な真っ赤な色味へと変化していくのがこの品種の特徴的です。茜といえば、植物のアカネは根っこが赤いことから『アカネ』と呼ばれるようになったそうですが、幸茜に関してもやはりこの種周りの生命感溢れる真っ赤な部分こそが表現しているようです。

 

片手に余る大きさとずっしりとした重み、葡萄農家さんはだいたい「桃より葡萄の方が甘いしうまいぞ」とだいたい言うものなんですが、これに関しては「おりゃあこんなうまい桃は初めて食ったぞ」というお墨付き。「おめえもくっちも、いくつでも持って帰れし」あ、甲州弁そのままです。

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ありがたいのですが、いくらなんでもこの数は持って帰れません。食べれないというより、オトナなので。とはいえ、実家が農家の先輩は「要らん」の一言。農場組は「葡萄でも要らん」とのこと。美味しそうな3個を持ち帰ろうとしたところ「おめえ以外は誰も食わんぞ」と言われ最終的には7個も持ち帰りました。バチが当たりそうです(長年都民やってたら普通にそう思います)。

 

もちろん農家さんつながりでもらってきてくれているハネだしですが、これがその品種における収穫初期段階のハネだしなので全然傷んでないんです。しかも直前まで木に生っていた完全な完熟桃のため出荷することができない、ただそれだけの意味合いのハネだし(出荷できない=発送ができない)です。これ以上ないくらいに最高の状態の桃なんです。あれかな、ひょっとして東京の農家さんと勝沼の農家さんはハネだしのレベルが違うのかもしれません。レベル高いな、勝沼

 

いまひとついただきましたが、実が白く種の周りの真ん中がルビーのように赤くとても綺麗ですね。そして味はさっぱりしているのですがホッとする甘みが口の中に残ります。甘すぎてベタベタしていない感じは私の好物の桃です。大きな桃を一つまるごと食べれるなんて幸せすぎます。率直な感想としては「家族にも食べさせてあげたい」ですがこれをガソリン代かけて往復100km持っていくのは流石にちょっと…。

 

明日はいよいよ私の部屋に冷蔵庫がやってくるので(東京から発送したMy冷蔵庫です)皮むいて冷凍しておこうかと思っています。そしたらいつでもおつまみとして引っ張り出せるでしょ?幸茜はこんな品種です、まだ新しい品種なんですね。

幸茜/さちあかね<桃の品種:旬の果物百科

 

わざわざ桃を取っておくなんて(この地域から見れば)なんて田舎もん(おろかもん)なんでしょうね。「旨いところでさっさと食えし」とか呆れられそうです。でもハネだしの桃が1個10円とか書いてあるとやっぱり見ちゃいます。高くても60円くらいです、ハネだし桃。おそるべし。

桃、偉大です。